生理不順が引き起こす体への影響とは?|気づけそうで気づけない4つの病気

 

前回の投稿では『生理不順の種類について』お話させていただきました。

まだご覧でない方はこちらへ⇒『生理不順について ~種類編~』

「生理不順を放っておくと妊娠率が低下し、月経周期が安定しにくい」という話でしたが、まだ大丈夫と後回しにしてはいけません。自覚症状がなく、知らないうちに発病している可能性もあるのです。

では生理不順を引き起こす病気には一体どのようなものがあるのでしょうか?

詳しく見ていきましょう。

 

無排卵月経

『無排卵月経』とは、月経はあっても排卵していない状態のことをいいます。排卵障害の一種で、不妊症となる原因のひとつです。

 

主な症状は?

  • 毎月生理はくるけど排卵していない
  • 周期がバラバラで月に2回生理がある
  • 生理が遅れ気味
  • 経血量が少なくダラダラと続く

などの症状が多いようです。
無排卵の状態を放置しておくと、いずれ生理が止まってしまう可能性もあるので注意が必要です。

 

子宮内筋腫

『子宮筋腫』とは、子宮の筋肉や粘膜の下にできる良性の腫瘍のことをいいます。
腫瘍のできる部位によって症状は様々で、女性ホルモンの影響によって大きくなるといわれています。
基本的に良性ではありますが、生理不順が起こりやすくなるため「月経痛」がヒドい場合は病院での診断をおすすめします。

 

子宮内膜症

『子宮内膜症』とは、子宮内にしか存在しない内膜の組織が何らかの原因により卵巣など子宮以外の器官に発生することをいいます。
だんだんと生理痛が強くなることが特徴で、生理不順を引き起こす原因の一つです。

 

子宮内膜ポリープ

『子宮内膜ポリープ』とは、子宮の内腔を覆っている内膜からキノコ状に突出した腫瘍のことをいいます。
エストロゲンと呼ばれるホルモンが、過剰に分泌されることが原因と考えられています。
ポリープは数ミリ程度のものから直径3~4センチ程のものまであり、多発する場合もあります。
自覚症状がなけれは経過観察も可能ですが、妊娠に有利だと医師が判断した場合には切除を勧められることもあります。

 

おわりに

今回お話させていただいた病気は、女性の方なら耳にしたことがあるかと思います。
生理不順につながる病気は自覚症状がない場合もあるので、「もしかして・・・」と思われた際はお近くの産婦人科を受診してみてください。

それではまた。